どんな敵もワンパンチで倒してしまう最強ヒーロー、サイタマの活躍を描くアニメ「ワンパンマン 2期」が2019年4月から7月にかけて放送されました。第1期から約4年ぶりの続編となった本作では、ヒーローに憧れながらもヒーロー狩りを行う青年ガロウの登場により、新たな展開が繰り広げられます。武闘大会や怪人協会の暴走など、見どころ満載の第2期。本記事では結末まで含めた詳細なネタバレをお届けします。
【30秒でわかる】ワンパンマン 2期のネタバレ!
第2期では、ヒーロー狩りを行うガロウとサイタマの出会いが描かれます。ガロウは次々とヒーローを倒し、S級ヒーローたちと激しい戦いを繰り広げます。同時期に開催される武闘大会スーパーファイトでは、サイタマが変装して参加し、優勝候補スイリューと対決します。怪人協会が暴走を始め、ヒーロー協会の重役の息子ワガンマが人質に取られる事件が発生します。最終話では、満身創痍のガロウがかつての師匠シルバーファングと対峙しますが、怪人協会に連れ去られます。そして圧倒的な巨体を誇るムカデ長老が出現し、サイタマがワンパンチで倒して物語は幕を閉じます。
ワンパンマン 2期の概要
アニメ「ワンパンマン 2期」は2019年4月から7月にかけて、全12話が放送されました。制作会社は第1期のマッドハウスからJ.C.STAFFに変更となり、監督も夏目真悟から櫻井親良へと交代しました。シリーズ構成は鈴木智尋が担当し、第1期から引き続き宮崎誠が音楽を手掛けています。原作はONEによるウェブ漫画で、作画を村田雄介が担当した漫画版をベースにアニメ化されています。
監督について
櫻井親良は「NARUTO-ナルト-」シリーズで監督を務めた実績を持つベテラン監督です。「まじもじるるも」などのコメディ作品も手掛けており、幅広いジャンルに対応できる演出力を持っています。ワンパンマン2期では、第1期とは異なるアプローチでアクションシーンを構築し、ガロウという新たな主軸となるキャラクターの魅力を引き出すことに注力しました。櫻井監督の演出は、キャラクターの心理描写を丁寧に描くことで知られており、ガロウの複雑な内面を表現する上で重要な役割を果たしました。
シリーズ構成・脚本について
シリーズ構成を担当した鈴木智尋は、「TIGER & BUNNY」や「ACCA13区監察課」など、ヒーロー物や群像劇を得意とする脚本家です。第1期から引き続き本作でも構成を担当し、原作の魅力を損なわずにアニメとしての見せ場を構築しました。特に武闘大会編と怪人協会編という複数のストーリーラインを並行して進行させる構成は、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされています。鈴木はキャラクター同士の関係性を丁寧に描くことで、単なるバトル作品ではない深みのある物語を紡ぎ出しました。
原作者について
原作者のONEは、自身のウェブサイトで「ワンパンマン」を連載開始し、圧倒的な人気を獲得しました。シンプルな作画ながらも独特のユーモアセンスと斬新な設定で多くのファンを魅了しました。その後、「アイシールド21」で知られる村田雄介が作画を担当したリメイク版が集英社のウェブコミック誌「となりのヤングジャンプ」で連載され、さらに人気が拡大しました。ONEは「モブサイコ100」なども手掛けており、ヒーロー物に新しい視点を持ち込むことに定評があります。ワンパンマンでは、最強であるがゆえの虚無感を抱えるサイタマという独特の主人公像を生み出しました。
ワンパンマン 2期の登場人物
サイタマ(古川慎)
趣味でヒーローを始めた主人公です。3年間の特訓によりどんな敵もワンパンチで倒せる無敵の力を手に入れましたが、あまりに強すぎるため戦いに充実感を得られず悩んでいます。第2期では武闘大会に変装して参加したり、強すぎることの悩みをキングに打ち明けたりする姿が描かれます。声優の古川慎は、「かぐや様は告らせたい」の白銀御行役や「吸血鬼すぐ死ぬ」のロナルド役などで知られ、クールな役柄からコミカルな役まで幅広く演じる実力派です。
ジェノス(石川界人)
サイタマを師と仰ぐサイボーグの青年です。家族を奪った暴走サイボーグへの復讐を誓い、クセーノ博士の手でサイボーグとなりました。真面目で実直な性格で、常にサイタマの強さの秘密を探ろうとしています。第2期ではガロウとの激しい戦闘やムカデ長老との戦いで活躍します。声優の石川界人は、「ハイキュー」の影山飛雄役や「僕のヒーローアカデミア」の飯田天哉役などで人気を博し、クールで知的なキャラクターを得意としています。
ガロウ(緑川光)
第2期の重要人物となるヒーロー狩りを行う青年です。かつてシルバーファングの道場で流水岩砕拳を学んでいましたが、怪人に憧れる思想から破門されました。子供の頃にヒーローごっこで悪役にされた経験から、常に負ける怪人の側に立とうとする独特の正義感を持っています。天才的な戦闘センスで次々とヒーローを倒していきます。声優の緑川光は、「スラムダンク」の流川楓役や「新機動戦記ガンダムW」のヒイロ・ユイ役などで知られるベテラン声優で、クールなイケメンキャラクターから熱血キャラまで幅広く演じます。
キング(安元洋貴)
地上最強の男と恐れられるS級7位のヒーローです。しかし実際は戦闘能力を持たない普通の人間で、偶然サイタマが倒した怪人の手柄を横取りする形で名声を得ています。サイタマとはゲーム仲間という関係です。第2期ではサイタマの悩みに対してヒーローとしての高みを諭す場面が印象的です。声優の安元洋貴は、「鬼灯の冷徹」の鬼灯役や「弱虫ペダル」の金城真護役などで活躍し、低音の渋い声質が特徴的です。
スイリュー(松風雅也)
武闘大会スーパーファイトで過去4連覇を果たした若きレジェンドです。冥躰拳の使い手で圧倒的な実力を持っています。当初はヒーローを軽視していましたが、怪人化したゴウケツとの絶望的な戦いを経て、サイタマに助けられたことで考えを改めます。声優の松風雅也は、「黒子のバスケ」の氷室辰也役や「ジョジョの奇妙な冒険」のカーズ役などで知られ、力強い演技に定評があります。
地獄のフブキ(早見沙織)
B級1位のヒーローで、戦慄のタツマキの妹です。超能力者であり、フブキ組というヒーローグループを率いています。サイタマを部下にしようと接触しますが、思い通りにならず戸惑います。声優の早見沙織は、「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶ役や「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の新垣あやせ役などで人気を集め、清楚で凛とした役柄を得意としています。
ワンパンマン 2期のあらすじと結末
ヒーロー狩りガロウの登場と暴走
物語は、ヒーローを次々と襲撃する謎の人物ガロウの出現から始まります。かつてシルバーファングの道場で学んでいたガロウは、独自の正義感からヒーローを敵視し、流水岩砕拳の技を使ってA級ヒーローたちを次々と撃破していきます。ヒーロー協会は緊急対策会議を開き、ガロウを危険人物として指名手配します。一方、サイタマはB級7位に昇格したものの、相変わらず強すぎることへの悩みを抱えていました。そんな中、地獄のフブキがサイタマを部下にしようと接触しますが、サイタマの超然とした態度に困惑します。ガロウはS級ヒーローのタンクトップマスターとその舎弟たちとも対決し、圧倒的な実力差を見せつけます。
武闘大会と怪人協会の陰謀
武闘大会スーパーファイトが開催され、サイタマは破門されたチャランコに変装して参加します。大会には過去4連覇を果たしたスイリューをはじめ、実力者が集結していました。サイタマは次々と対戦相手を倒し、決勝でスイリューと対決します。その頃、各地で怪人が同時多発的に出現し始めます。これは怪人協会による計画的な襲撃でした。S級ヒーローたちが対応に追われる中、金属バットは護衛任務中にムカデ長老やガロウと遭遇し、激しい戦闘を繰り広げます。武闘大会では元スーパーファイト王者ゴウケツが怪人化して現れ、参加者たちを怪人にしようと襲いかかります。スイリューは次々と怪人化する武術家たちと戦いますが、ゴウケツの圧倒的な力の前に絶望します。
サイタマの圧倒的な力と真実
絶体絶命のスイリューの前にサイタマが現れ、怪人化したゴウケツをあっさりと倒してしまいます。この出来事はスイリューの価値観を大きく変え、真のヒーローの姿を見せつけました。一方、怪人協会はヒーロー協会重役の息子ワガンマを誘拐し、ヒーロー協会に宣戦布告します。人質救出の期限は3日間。ヒーロー協会は怪人協会との全面対決に向けて準備を始めます。サイタマは相変わらず強すぎることに悩んでおり、キングにその胸の内を明かします。キングはサイタマに対して、ヒーローとしてのさらなる高みを目指すよう助言を送ります。この会話はサイタマにとって重要な意味を持つものとなりました。
正義の包囲網とガロウの覚醒
A級ヒーローのデスガトリングを中心とした8人のヒーローたちが、満身創痍のガロウを包囲します。連携攻撃を受けて傷だらけとなったガロウでしたが、戦いの中で相手の戦闘スタイルを読み切る天才的なセンスを発揮し、徐々に形勢を逆転させていきます。そして8人のヒーローを全滅させることに成功します。しかしそこにパワーアップしたジェノスが駆けつけ、容赦ない猛攻を浴びせます。さらに怪人協会の刺客たちが現れてガロウを奪取しようとする混戦状態となります。ガロウの師匠であるシルバーファングとその兄ボンブも追跡に加わり、激しい師弟対決が始まります。流水岩砕拳の真髄を見せるシルバーファングの前に、ガロウは徐々に追い詰められていきます。
最終決戦とムカデ長老の出現
ガロウが意識をもうろうとさせた瞬間、怪人協会の怪人が現れてガロウを連れ去ります。そして災害レベル竜に指定された超巨大怪人ムカデ長老が地中から出現します。その圧倒的な体格と硬度を誇る外殻を前に、シルバーファング、ボンブ、ジェノスの3人が立ち向かいますが、人間サイズの攻撃ではほとんどダメージを与えられません。ジェノスが全力の攻撃を放つも無駄に終わり、絶体絶命の危機に陥ります。その時、キングが拡声器を使ってムカデ長老を引き寄せる作戦に出ます。ムカデ長老がキングに襲いかかろうとした瞬間、サイタマが現れてワンパンチでムカデ長老を粉砕します。この圧倒的な力の差を見せつけて第2期は幕を閉じます。ガロウは怪人協会に連れ去られ、新たな戦いの予兆を残して物語は続くこととなります。
まとめ
アニメ「ワンパンマン 2期」は、ヒーロー狩りを行うガロウという魅力的なキャラクターを中心に、サイタマの圧倒的な強さとその孤独が描かれた作品です。武闘大会や怪人協会との戦いなど見どころが満載で、最終話のムカデ長老戦ではサイタマの桁違いの実力が改めて示されました。制作会社や監督の変更により第1期とは異なるテイストとなりましたが、原作の魅力を損なわずにアニメ化されています。ガロウが怪人協会に連れ去られる形で終わっており、続編への期待が高まる終わり方となりました。サイタマの最強ぶりと日常のギャップ、そして周囲のキャラクターたちの成長が丁寧に描かれた第2期は、ファンにとって見逃せない内容となっています。


