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映画『レイジング・ブレット 復讐の銃弾』のネタバレ!

1996年公開の映画『レイジング・ブレット 復讐の銃弾』は、愛する娘を凶悪な犯罪によって奪われた母親の壮絶な復讐劇を描いた、サスペンススリラーです。法の裁きが届かない怒り、悲しみ、そして葛藤。復讐という道を選んだ母親の心の闇、そしてその先に待ち受ける結末は、観る者の心を激しく揺さぶるでしょう。作品を通して、正義とは何か、罪とは何かを深く考えさせられます。

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『レイジング・ブレット 復讐の銃弾』のネタバレ!

幸せな家庭を築いていたカレンは、娘の誕生日に起きた悲劇によって人生が一変します。自宅に押し入った男に娘をレイプされ、殺害されてしまうのです。犯人は逮捕されますが、証拠不十分で釈放。絶望と怒りに燃えるカレンは、自らの手で復讐を果たすことを決意します。

彼女は、犯罪被害者の遺族による私的制裁組織の存在を知り、接触。組織の協力のもと、犯人を追跡し、銃の使い方を学びます。葛藤の末、カレンは犯人への復讐を決行。正当防衛を装い、自らの手で犯人を射殺します。

しかし、復讐を果たしたカレンに残ったのは、むなしさと深い傷跡だけでした。

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『レイジング・ブレット 復讐の銃弾』の概要

『レイジング・ブレット 復讐の銃弾』は、ジョン・シュレシンジャー監督によるサスペンススリラー映画です。監督のジョン・シュレシンジャーは、『真夜中のカウボーイ』、『マラソンランナー』などの作品で知られており、社会の暗部や人間の心理を鋭く描いた作品を得意としています。本作は彼の晩年の作品の一つであり、彼の持ち味である重厚な演出と社会派的なテーマが色濃く反映されています。

脚本は、アマンダ・シルヴァー、リック・ジャッファが手掛けています。

本作は、アメリカの社会問題である犯罪被害者遺族の心の傷、法の限界、復讐の是非といった重いテーマを扱っています。

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『レイジング・ブレット 復讐の銃弾』のキャスト

カレン・マッキャン(サリー・フィールド)

本作の主人公。2人の娘を持つ母親。 弁護士として働き、夫のマックと幸せな家庭を築いていたが、娘のミーガンが自宅で何者かに殺害されたことで、深い悲しみに打ちひしがれる。 犯人への復讐を決意し、私的制裁組織に協力を求める。

サリー・フィールドは、2度のアカデミー主演女優賞を受賞した実力派女優。『プレイス・イン・ザ・ハート』、『ノーマ・レイ』などの作品で、力強くも繊細な演技を見せています。

ロバート・ドゥーブ(キーファー・サザーランド)

カレンの娘を殺害した犯人。冷酷で残忍な性格。 逮捕されるも証拠不十分で釈放され、再びカレンの前に姿を現す。

キーファー・サザーランドは、その後大ヒットドラマシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』で、正義のために戦う男ジャック・バウアー役を演じ一躍有名になる。 本作では、それとは真逆の凶悪犯を演じており、彼の幅広い演技力を見ることができます。

マック・マッキャン(エド・ハリス)

カレンの夫。カレンを支えようとするが、彼女の復讐心にはついていけない。

エド・ハリスは、『アポロン13』、『ポロック』、『アワーズ』など、数々の名作に出演している実力派俳優。

デニーロ刑事(ジョー・マンテーニャ)

事件を担当する刑事。 カレンの苦悩を理解し、支えになろうとする。

ジョー・マンテーニャは、『ゴッドファーザー PART III』、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』などの作品で知られる、個性派俳優です。

ジュリー(オリヴィア・バーネット)

カレンの長女。カレンの連れ子。

メーガン(アレクサンドラ・カイル)

カレンとマックの娘。誕生日パーティーの準備中に犯人に殺害される。

エンジェル(シャーレイン・ウッダード)

犯罪被害者の遺族による私的制裁組織のメンバー。 表面上は、犯罪被害者の会に出席する母親を装っているが、実はFBIの潜入捜査官。

『レイジング・ブレット 復讐の銃弾』のあらすじと結末

誕生日パーティーの準備中に起きた悲劇

カレンとマック夫妻は、娘のメーガンの誕生日を祝わうため、自宅でパーティーの準備をしていました。長女のジュリーも手伝い、一家は幸せな時間を過ごしていました。

カレンは、仕事から帰宅途中にメーガンに電話をかけます。電話口の向こうからは、楽しそうなメーガンの声が聞こえてきました。しかし、その直後、電話は突然切れてしまいます。

交通渋滞でなかなか家にたどり着けないカレンは、嫌な予感を覚えます。ようやく自宅に到着すると、そこには大勢の警察官の姿がありました。

愛する娘の死、そして犯人との対峙

カレンは、そこで信じられない光景を目にします。愛娘のミーガンが、血まみれになって倒れていたのです。メーガンは、家に押し入った男にレイプされた後、殺害されていました。

カレンとマックは、深い悲しみと怒りに襲われます。犯人はすぐに逮捕されましたが、証拠不十分で釈放されてしまいます。法の無力さを痛感したカレンは、自らの手で復讐を果たすことを決意します。

復讐への決意、そして葛藤

カレンは、犯罪被害者の遺族による私的制裁組織の存在を知り、彼らに接触します。組織は、カレンに銃の使い方を教え、復讐の準備を始めます。

しかし、カレンは葛藤します。復讐を果たしたところで、娘は帰ってこない。むしろ、自分が罪を犯すことになる。

葛藤するカレンでしたが、犯人が釈放された後も、再びストーキング行為を繰り返す姿を目の当たりにします。そして、ついに復讐を決行します。

復讐の結末、そして残されたもの

カレンは、正当防衛を装い、自らの手で犯人を射殺することに成功します。しかし、復讐を果たしたカレンに残ったのは、虚ろな心と深い罪悪感だけでした。

夫のマックは、カレンの復讐を知り、言葉もありません。2人の関係は、修復不可能なほどに壊れてしまいました。

映画のラストシーンは、旅行に出かけるカレンとマックの姿で締めくくられます。しかし、マックは途中で引き返し、一人残されたカレンは、ソファに座り込み、虚ろな表情を浮かべています。

まとめ

『レイジング・ブレット 復讐の銃弾』は、愛する娘を殺された母親の復讐劇を通して、正義と復讐の葛藤、法の限界、そして犯罪被害者遺族の苦悩を描いた作品です。

サリー・フィールドの力強い演技は、観る者の心を強く揺さぶります。キーファー・サザーランドの冷酷な犯人役も印象的です。

重いテーマを扱っており、観終わった後には、自身に多くの問いかけが投げかけられる作品です。