映画『異動辞令は音楽隊!』は、2022年製作の日本映画で、内田英治監督がオリジナル脚本を手掛けたヒューマンドラマです。ベテラン刑事が警察音楽隊へ異動となり、音楽を通して再生していく姿を描いています。阿部寛が主演を務め、清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙など、実力派俳優たちが脇を固めています。この記事では、映画のネタバレを含むあらすじ、キャスト、作品概要について詳しく解説します。
『異動辞令は音楽隊!』のネタバレ!
捜査一課のベテラン刑事・成瀬司は、強引な捜査が問題視され、警察音楽隊へ異動を命じられます。音楽隊での生活に馴染めない成瀬でしたが、音楽を通して徐々に心境が変化していきます。
アポ電強盗事件の捜査に復帰しようとするも、職務権限がないため、古巣のメンバーに相手にされません。しかし、音楽隊のメンバーとの絆を深め、協力して事件解決に貢献します。
音楽隊が廃止の危機に瀕しますが、最後の演奏会で音楽の力を証明し、音楽隊は存続することになります。
「異動辞令は音楽隊!」の概要
映画『異動辞令は音楽隊!』は、内田英治監督が警察音楽隊のフラッシュモブ演奏に着想を得て制作したオリジナル脚本の作品です。2022年8月26日に全国ロードショーで公開されました。興行収入に関する公式な発表は見当たりませんでしたが、ヒューマンドラマとして、多くの観客の心を掴みました。Official髭男dismが主題歌「Choral A」を担当し、メンバーの楢﨑誠が島根県警察音楽隊でサックスを演奏していたという縁もあります。映画は、ギャガ株式会社が配給を担当しました。
『異動辞令は音楽隊!』のキャスト
成瀬司(阿部寛)
捜査一課のベテラン刑事で、ワンマンな捜査が問題視され、音楽隊に異動となります。音楽経験は和太鼓のみでしたが、ドラムを担当することになります。阿部寛は、数々のドラマや映画で主演を務めるベテラン俳優で、『テルマエ・ロマエ』、『歩いても 歩いても』などの代表作があります。
来島春子(清野菜名)
音楽隊のトランペット奏者で、子育てと仕事を両立させています。当初は成瀬を敵対視しますが、徐々に理解を深めていきます。清野菜名は、『今日から俺は!!』、『キングダム』など、アクションからコメディまで幅広くこなす女優です。
坂本祥太(磯村勇斗)
捜査一課の若手刑事で、成瀬の部下でした。成瀬のやり方に疑問を持ちながらも、事件解決に協力します。磯村勇斗は、『東京リベンジャーズ』、『ヤクザと家族 The Family』など、話題作に出演する人気俳優です。
北村裕司(高杉真宙)
音楽隊のサックス奏者で、元刑事志望でしたが、音楽にはやる気がありませんでした。しかし、音楽活動を通して成長していきます。高杉真宙は、『賭ケグルイ』、『虹色デイズ』など、様々なジャンルの作品で活躍しています。
沢田高広(酒向芳)
音楽隊の隊長で、広報課勤務の警察官です。音楽隊をまとめ、成瀬を指導します。酒向芳は、多くのドラマや映画で個性的な役柄を演じている俳優です。
『異動辞令は音楽隊!』のあらすじと結末
刑事から音楽隊へ!? 予想外の転職劇
ベテラン刑事の成瀬司は、強引な捜査が問題となり、ハラスメント対策室に投書されたことが原因で、警察音楽隊へ異動を命じられます。刑事一筋で生きてきた成瀬は、音楽隊での活動に戸惑い、やる気のない隊員たちに苛立ちを募らせます。音楽隊の練習場はボロボロの小屋で、隣の教会で練習をするという状況でした。
捜査権も失い、失意の中で見つけた新たな挑戦
音楽隊での練習中、アポ電強盗事件が発生し、成瀬は捜査本部に駆けつけますが、職務権限がないため、相手にされません。元部下の坂本にも「もうここの人間じゃない」と突き放され、失意のどん底に陥ります。また、音楽隊の演奏もバラバラで、市民フェスティバルでは酷評されてしまいます。
新たな仲間と共に成長する音楽隊
お好み焼き屋で出会ったトランペット奏者の春子の言葉をきっかけに、成瀬はドラムの練習に打ち込み始めます。音楽隊のメンバーも成瀬に感化され、練習に熱が入るようになり、音楽隊の演奏にもハーモニーが生まれていきます。音楽隊のファンである老婦人・村田ハツは、成瀬のドラムに勇気をもらっていると応援します。
最後の演奏、仲間と共に犯人を追い詰める感動の瞬間
音楽隊は定期演奏会を最後に廃止されることが決定しますが、アポ電強盗事件で村田ハツが犠牲になります。成瀬は、部下の坂本と共に犯人逮捕に動き、音楽隊のメンバーも演奏で協力します。犯人を逮捕した後、坂本はハラスメント対策室への投書は自分だったと成瀬に謝罪します。最後の演奏会では、音楽隊の素晴らしい演奏が披露され、音楽隊の存続が決まります。
まとめ
映画『異動辞令は音楽隊!』は、ベテラン刑事が音楽隊での活動を通して人間的に成長していく姿を描いた感動的なヒューマンドラマです。阿部寛をはじめとする俳優陣の熱演、そして音楽の力が、観る人の心に響きます。警察組織や音楽隊という、普段はあまり触れることのない世界を舞台に、人生の転換期や人間関係の温かさを教えてくれる作品です。