PR

映画『ブレイブ ワン』のネタバレ!

2007年公開の映画「ブレイブ ワン」は、ジョディ・フォスター主演、ニール・ジョーダン監督によるサスペンスアクションです。 婚約者を理不尽な暴力で失った女性が、復讐のために自ら犯罪者を裁いていくという衝撃的なストーリーは、観る者の倫理観を揺さぶります。本記事では、ネタバレありで、あらすじ、結末、見どころを徹底解説!

スポンサーリンク

『ブレイブ ワン』のネタバレ

ニューヨークのラジオパーソナリティ、エリカは婚約者デイビッドとの未来を楽しみにしていました。しかし、ある夜愛犬の散歩中に暴漢に襲われ、デイビッドは命を落とし、エリカも重傷を負います。この事件がきっかけで、エリカは深い闇に囚われていきます。

PTSDに苦しみながらも仕事に復帰したエリカは、街の音に怯え、銃を購入。ある夜、強盗殺人を目撃し、正当防衛で犯人を射殺します。この出来事をきっかけに、エリカは次々と犯罪者を裁く“謎の処刑人”となります。地下鉄でのナイフを持った男や、少女を監禁していた男を次々と射殺していきます。

警察は連続殺人事件として捜査を進め、エリカと親しくなった刑事マーサーは彼女が犯人ではないかと疑い始めます。最終的に、エリカは自分を襲った暴漢を見つけ出し復讐を果たす決意をします。マーサーは彼女を止めることができず、彼女の犯罪に加担してしまいます。

スポンサーリンク

『ブレイブ ワン』の概要

  • 監督: ニール・ジョーダン
  • 脚本: ロデリック・テイラー、ブルース・A・テイラー、シンシア・モート
  • 製作: ジョエル・シルバー、スーザン・ダウニー
  • 製作年: 2007年
  • 上映時間: 122分
  • ジャンル: サスペンス、アクション
  • 製作費: 7000万ドル(推定)
  • 興行収入:
    • アメリカ:36,793,804ドル
    • 全世界:69,787,663ドル
  • 年齢制限: R-15指定
スポンサーリンク

「ブレイブ ワン」の見どころ

ジョディ・フォスターの圧倒的な演技力

愛する人を失った悲しみ、復讐心に燃える狂気、そして心の傷を抱えた女性を繊細かつ力強く演じきっています。特に、エリカの表情の変化や、感情の起伏を捉えることで、観客は彼女の心理状態を深く理解することができます。

正義とは何かを問う深いテーマ

復讐は正義なのか、法とは何か、といった倫理的な問題を観客に投げかけます。

緊迫感あふれる演出

ニール・ジョーダン監督によるサスペンスフルな展開と、アクションシーンの融合が、観客を飽きさせません。

エリカとマーサーの複雑な関係性

刑事でありながら、犯罪者であるエリカを理解し、最終的には彼女を助けるマーサーの葛藤が見どころです。

映画の背景にある社会問題

本作は、2000年代のアメリカ社会における犯罪増加、銃社会の問題、そして司法制度への不信感を背景に描かれています。
エリカの行動は、法では裁けない犯罪者に対する人々の怒りを象徴しています。
「誰もが人殺しになる可能性がある」というエリカの言葉は、極限状態に追い込まれた人間の脆さを表しています。

他の復讐劇映画との比較

    「デス・ウィッシュ」など、他の復讐劇を描いた映画と比較することで、「ブレイブ ワン」の独自性を際立たせることができます。

    「狼よさらば」の女性版とも言える本作ですが、エリカの復讐は、より個人的な動機に基づいている点が異なります。

    『ブレイブ ワン』の登場人物

    エリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)

    ニューヨークでラジオパーソナリティとして働く女性。婚約者デイビッドを暴漢に殺害され、自身も瀕死の重傷を負ったことで、心に深い傷を負う。 事件後、銃を手に入れ、犯罪者を次々と殺害する“謎の処刑人”となっていく。

    ジョディ・フォスターは、『タクシードライバー』や『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞を受賞した、ハリウッドを代表する名女優。 本作では、繊細な感情表現と力強いアクションで、復讐心に燃えるエリカの複雑な内面を見事に演じ切っている。

    ショーン・マーサー(テレンス・ハワード)

    事件を担当する刑事。エリカとはラジオを通じて面識があり、事件後も何かを感じ取って彼女に接触を試みる。 エリカの心の変化に気づき、彼女が“謎の処刑人”ではないかと疑い始める。 最後はエリカの犯罪に加担し、彼女を逃す。

    テレンス・ハワードは、『クラッシュ』や『アイアンマン』などに出演する実力派俳優。 本作では、正義感と葛藤に揺れる複雑なキャラクターを演じ、ジョディ・フォスターとの息の合った演技を見せている。

    デイビッド・キルマーニ(ナヴィーン・アンドリュース)

    エリカの婚約者。優しい性格で、エリカを深く愛している。 暴漢に襲われ、命を奪われる。

    ナヴィーン・アンドリュースは、『ロスト』や『センス8』などに出演する俳優。

    クロエ(ゾーイ・クラヴィッツ)

    エリカが助けた少女。男に監禁され、虐待を受けていた。 事件の夜、エリカの姿を目撃しているが、警察には証言しない。

    ゾーイ・クラヴィッツは、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズなどに出演する女優。

    『ブレイブ ワン』のストーリー

    幸せな日々からの転落

    ニューヨークでラジオパーソナリティとして働くエリカは、婚約者デイビッドと愛犬と共に幸せな日々を送っていました。 しかし、ある夜、公園で愛犬の散歩中に3人組の暴漢に襲われ、デイビッドは殺害、エリカ自身も瀕死の重傷を負ってしまいます。

    恐怖と心の闇

    3週間の昏睡状態から目覚めたエリカは、デイビッドを失った悲しみと、事件のトラウマに苦しみます。 街中のあらゆる物音が彼女を怯えさせ、安全のために銃を購入することを決意。 しかし、銃の入手には時間がかかると知り、諦めかけたところを、違法に銃を売る男と出会います。 エリカは男から銃を購入し、使い方を教わります。

    謎の処刑人の誕生

    ある夜、コンビニに立ち寄ったエリカは、強盗殺人を目撃し、とっさに銃を発砲、犯人を射殺してしまいます。 防犯カメラの映像を消去し、証拠隠滅を図るエリカ。 さらに、地下鉄でナイフを持った2人組の男に襲われた際にも、発砲し、2人を射殺。 エリカは、犯罪者を自らの手で裁く“謎の処刑人”となっていくのです。

    刑事との出会い

    エリカは、事件を担当する刑事マーサーと取材を通じて知り合います。 マーサーは以前からエリカのラジオ番組のファンで、事件後も彼女を気にかけていました。 エリカはマーサーに、事件のトラウマや、街の犯罪に対する怒りを吐露します。

    復讐への決意

    エリカは、自分を襲った3人組の暴漢を見つけ出し、復讐することを決意します。 警察の捜査は進展せず、エリカは自らの手で裁きを下そうと考えます。

    刑事との葛藤

    マーサーは、エリカの心の変化に気づき、彼女が“謎の処刑人”ではないかと疑い始めます。 エリカはマーサーに自分の行動を正当化しようとしますが、マーサーは法を守る刑事として、彼女の行為を認めません。 しかし、エリカの苦悩と復讐心、そして街に蔓延する犯罪の現実を目の当たりにし、マーサーの心は揺れ動きます。

    最後の審判

    エリカは、3人組の暴漢を見つけ、復讐を実行に移します。 2人を射殺した後、最後の1人を追い詰めるエリカ。 しかし、反撃にあい、ピンチに陥ります。 そこに、エリカから送られた動画を見て駆けつけたマーサーが現れます。 マーサーはエリカを止めようとしますが、エリカは銃を向け、「私には殺す権利がある」と叫びます。 マーサーはエリカから銃を取り上げ、そして自分の銃を差し出し、「合法の銃を使え」と告げます。 エリカはマーサーの銃で最後の1人を射殺し、復讐を果たします。

    共犯者

    マーサーは、エリカの犯罪を隠蔽するため、偽装工作を行います。 仲間同士の抗争に見せかけ、エリカは無関係だと主張します。 さらに、エリカに自分の肩を撃たせ、正当防衛を偽装します。 マーサーは刑事としての立場と、エリカへの同情の間で葛藤しながらも、最終的に彼女を守ることを選びます。

    復讐の果て

    復讐を果たしたエリカは、マーサーの前から姿を消します。 公園のトンネルをくぐり抜け、闇の中へと消えていくエリカの姿は、復讐の虚しさ、そして心の傷の深さを物語っています。

    まとめ

    『ブレイブ ワン』は、愛と復讐、正義と倫理、そして人間の心の闇を描いた傑作サスペンス・アクション映画です。ジョディ・フォスターの怪演、衝撃的な展開、そして深いテーマは、観る者に強烈な印象を残します。観終わった後も、エリカの選択について、そして正義とは何かについて、考えさせられる作品です。