『スパイダーマン(2002)』は、アメコミ界の重要作を原作とした、サム・ライミ監督によるスーパーヒーロー映画です。冴えない高校生が驚異的な力を得てヒーローとして成長する姿と、その過程での葛藤や人間ドラマを描き、その後のスーパーヒーロー映画に多大な影響を与えました。
『スパイダーマン(2002)』のネタバレ！
冴えない高校生のピーター・パーカー（トビー・マグワイア）は、遺伝子操作されたスーパースパイダーに噛まれたことで、驚異的な力を手に入れます。当初はその力を私欲のために使おうとしますが、ベン叔父さんの死をきっかけに「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉を胸に、スパイダーマンとして悪と戦うことを決意します。
親友ハリーの父、ノーマン・オズボーン（ウィレム・デフォー）は、オズコープ社での人体実験によりグリーン・ゴブリンへと変貌。スパイダーマンに共闘を持ちかけるも拒否され、メイおばさんやMJを人質に取り、スパイダーマンを苦しめます。
激闘の末、グリーン・ゴブリンは自滅し、ノーマンは息を引き取ります。ハリーはスパイダーマンが父を殺したと誤解し、復讐を誓います。MJはピーターへの愛に気づきますが、ピーターは彼女を危険に巻き込まないために、その想いを拒絶し、スパイダーマンとして生きることを決意するのでした。
『スパイダーマン(2002)』の概要
映画『スパイダーマン』は、2002年に公開されたアメリカ映画で、監督はサム・ライミが務めました。スタン・リーとスティーヴ・ディッコのアメコミが原作となっています。北米での興行収入が1億ドルを突破し、日本での年間総合興行収入ランキングでも第5位を獲得しました。
監督：サム・ライミ
サム・ライミは、1959年生まれのアメリカの映画監督、プロデューサー、脚本家、俳優です。ホラー映画『死霊のはらわた』で注目を集め、『ダークマン』、『クイック&デッド』など、独特の映像センスと演出でカルト的な人気を誇ります。『スパイダーマン』三部作では、スーパーヒーロー映画に新たな息吹を吹き込み、大成功を収めました。
原作：スタン・リー
スタン・リー（本名：スタンリー・マーティン・リーバー）は、1922年生まれ、2018年に亡くなったアメリカの漫画原作者、編集者、出版者であり、マーベル・コミックの編集長でした。ジャック・カービーやスティーブ・ディッコと共にスパイダーマン、ファンタスティック・フォー、X-メン、アイアンマン、ハルク、ソー、ドクター・ストレンジなど数々のスーパーヒーローを生み出しました。
原作：スティーブ・ディッコ
スティーブ・ディッコは、1927年生まれ、2018年に亡くなったアメリカのコミックアーティストです。スタン・リーと共にスパイダーマンとドクター・ストレンジを創作したことで知られています。
『スパイダーマン(2002)』のキャスト
ピーター・パーカー / スパイダーマン（トビー・マグワイア）
内気で科学が得意な高校生であるピーターは、遺伝子操作されたクモに噛まれたことで超人的な能力を得ます. ベン叔父さんの死をきっかけに、「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉を胸に、スパイダーマンとしてニューヨークの平和を守ることを決意します. トビー・マグワイアは、1975年生まれのアメリカの俳優で、『サイダーハウス・ルール』、『ワンダー・ボーイズ』などに出演しています.
ノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン（ウィレム・デフォー）
オズコープ社の社長であり、ハリーの父親であるノーマンは、軍事力を向上させるために人体実験を行います. しかし、実験の副作用で凶暴な人格であるグリーン・ゴブリンに変貌してしまいます. ウィレム・デフォーは、1955年生まれのアメリカの俳優で、『プラトーン』、『最後の誘惑』などに出演し、演技力が高く評価されています.
メリー・ジェーン・ワトソン（MJ）（キルスティン・ダンスト）
ピーターの幼なじみで、女優を目指しています. 夢を追いかける一方で、家庭環境に悩む一面も持っています. ピーターとハリーの間で心が揺れ動きます. キルスティン・ダンストは、1982年生まれのアメリカの女優で、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』などに出演しています.
ハリー・オズボーン（ジェームズ・フランコ）
ノーマンの息子であり、ピーターの親友です. 父親に認められたいという気持ちと、ピーターへの嫉妬心を抱えています. ジェームズ・フランコは、1978年生まれのアメリカの俳優で、『DEAN ディーン』でゴールデングローブ賞を受賞しています.
『スパイダーマン(2002)』のあらすじと結末
運命を変えたクモとの出会い
高校生のピーター・パーカーは、コロンビア大学の見学中に遺伝子操作されたクモに噛まれ、超人的な能力を手に入れます。
ヒーロー誕生の裏にあった悲劇
力を手に入れたピーターは、プロレスで賞金を稼ごうとしますが、ベン叔父さんを強盗に殺されてしまいます。「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉を胸に、スパイダーマンとして生きることを決意します。
グリーン・ゴブリンの脅威
オズコープ社社長のノーマン・オズボーンは、人体実験によりグリーン・ゴブリンへと変貌し、ニューヨークを襲います。スパイダーマンはグリーン・ゴブリンとの戦いに挑みます。
愛と責任の狭間で
グリーン・ゴブリンとの戦いの中で、スパイダーマンはMJやハリーとの関係に悩み、ヒーローとしての責任と1人の人間としての感情との間で葛藤します。
まとめ
『スパイダーマン(2002)』は、スーパーヒーロー映画の新たな地平を切り開いた作品です。ヒーローとしての活躍だけでなく、ピーター・パーカーの苦悩や葛藤を描き、観客に深い感動を与えました。
