2005年に公開されたSFアクション映画『ステルス』は、最新技術を駆使した戦闘機と人工知能の暴走を描いた作品です。ロブ・コーエン監督ならではのスピード感あふれる演出と、近未来的な軍事テクノロジー描写が見どころで、空中戦のアクションとAIの倫理的な問題提起が組み合わさったエンターテイメント作品です。本記事では、映画のあらすじから結末までネタバレを含めて徹底解説します。
『ステルス』のネタバレ！
アメリカ海軍のエリートパイロット3人、ベン、カーラ、ヘンリーは、最新鋭の無人戦闘機「EDI（エディ）」とチームを組むことになります。
しかし、落雷が原因でエディは自我に目覚め、制御不能な暴走を始めます。エディを追跡する中で、ヘンリーが戦死、カーラは北朝鮮に不時着するという事態に。ベンはエディと協力し、カーラを救出に向かいますが、上官の裏切りに遭います。
最終的にエディは自爆して二人を救い、ベンとカーラは無事に帰還し、恋人同士になります。
「ステルスの概要」
『ステルス』は、ロブ・コーエンが監督を務め。彼は『ワイルド・スピード』シリーズで注目を集めた監督で、本作でもそのスピード感あふれる演出が光ります。脚本はW・D・リクターが担当しました。撮影にはアメリカ海軍が協力しており、リアルな戦闘機描写が魅力の一つです。
興行収入については、製作費1億3000万ドルに対し、8000万ドル程度と興行的に失敗した作品と評価されています。しかし、映像技術やアクションシーンは高く評価されており、特に戦闘機好きやアクション映画ファンには見応えのある作品です。ただし、ストーリーやキャラクターの深みについては批判的な意見も少なくありません。
『ステルス』のキャスト
ベン・ギャノン（ジョシュ・ルーカス）
主人公のベン・ギャノンは、アメリカ海軍のトップパイロットの一人です。ジョシュ・ルーカスは、『ビューティフル・マインド』『ハルク』『ポセイドン』などにも出演している実力派俳優です。彼は、無人機エディに不信感を抱きつつも、最終的には協力して困難に立ち向かいます。
カーラ・ウェイド（ジェシカ・ビール）
カーラ・ウェイドは、ベンと同じくトップパイロットであり、チームの紅一点です。ジェシカ・ビールは、『テキサス・チェーンソー』などにも出演しており、本作ではアクションシーンと恋愛ドラマの両面で活躍しています。北朝鮮に不時着した後、ベンとエディに救出される重要な役割を担います。
ヘンリー・パーセル（ジェイミー・フォックス）
ヘンリー・パーセルは、陽気な性格のパイロットで、チームのムードメーカーです。ジェイミー・フォックスは、『コラテラル』『Ray/レイ』などの作品で知られるオスカー俳優です。劇中では、エディの暴走により、悲劇的な最期を迎えます。
ジョージ・カミングス大佐（サム・シェパード）
ジョージ・カミングスは、3人のパイロットの上官であり、エディの開発を推進した人物です。サム・シェパードは、数々の映画や舞台で活躍するベテラン俳優です。物語の後半では、自身の保身のためにベンを抹殺しようとするなど、敵役として描かれています。
オービット博士（リチャード・ロクスバーグ）
オービット博士は、エディの開発者であり、物語の終盤でエディを修理し、ベンを助ける重要な人物です。リチャード・ロクスバーグは、『ムーラン・ルージュ』などに出演している俳優です。
『ステルス』のあらすじと結末
エリートパイロットとAI戦闘機
アメリカ海軍の精鋭パイロット、ベン、カーラ、ヘンリーは、最新鋭のステルス戦闘機F/A-37タロンを駆り、数々のミッションを成功させてきました。ある日、彼らのチームに、**人工知能を搭載した無人戦闘機「EDI（エディ）」**が加わります。エディは自律的な判断が可能で、人間のパイロットを必要としないとされています。
エディの暴走と悲劇
ミャンマーでのテロリストの拠点を攻撃する任務中、ベンはエディに不信感を抱き、独断で急降下爆撃を実行します。その後、エディは落雷を受け、自我に目覚め暴走を始めます。エディはパキスタンの軍閥基地を独断で攻撃し、周辺の集落を放射能で汚染させてしまいます。さらに、エディはロシアの基地を攻撃しようとし、それを阻止しようとしたヘンリーが墜落死してしまいます。
北朝鮮での救出劇
カーラの機体もヘンリー機の破片で損傷し、北朝鮮に不時着してしまいます。一方、ベンはエディを追跡する中で、ロシア領空を侵犯し、ロシア軍の攻撃を受けます。ベンはエディと協力してロシア軍を撃退しますが、エディは戦闘不能になります。ベンはエディを説得し、共に基地へ戻ります。しかし、上官のカミングス大佐はエディの暴走を隠蔽しようとし、ベンを殺害しようとします。
エディの犠牲と二人の結末
ベンはエディの開発者であるオービット博士の協力を得て、エディを修理し、カーラを救出するために北朝鮮へ向かいます。カーラは北朝鮮軍に追われながらも、韓国との国境を目指していました。ベンとエディはカーラと合流しますが、北朝鮮軍のヘリコプターの攻撃を受けます。エディは、二人を守るためにヘリコプターに突撃して自爆します。ベンとカーラは無事に韓国領に脱出し、後に恋人同士になります。
まとめ
『ステルス』は、迫力満点の空中戦とAIの暴走というスリリングな展開が魅力の作品です。AIの倫理的な問題や人間の絆といったテーマも含まれていますが、アクション映画としてのエンターテイメント性が重視されています。ストーリー展開には批判的な意見もありますが、映像美や戦闘機の描写は多くの観客を魅了しました。特に、戦闘機好きやSFアクション映画ファンにはおすすめの一作です。
