2013年に公開された映画『ローン・レンジャー』は、ジョニー・デップとアーミー・ハマーという豪華キャストを迎え、西部劇のヒーローを新たな解釈で描いた作品です。しかし、その評価は賛否両論あり、大コケしたという声も聞かれます。本記事では、そんな『ローン・レンジャー』のあらすじ、キャスト、ネタバレ、そしてその評価について徹底的に解説します。
『ローン・レンジャー』のネタバレ！
ある少年が見世物小屋でインディアン人形に出会い、トント（ジョニー・デップ）と名乗る人形から昔の話を聞かされる。物語は、蒸気機関車を襲う強盗団と、捕らえられた首領を助け出す場面から始まる。検事のジョン・リード（後のローン・レンジャー）（アーミー・ハマー）が登場し、トントと協力して強盗団から逃れる。
ジョンは兄ダンとその仲間とブッチを追うが、裏切りに遭い殺される。トントはジョンをローン・レンジャーとして蘇らせ、復讐のために共闘。コマンチ族の村でトントの過去が語られ、白人への復讐が動機だと判明する。
銀山の争奪戦を経て、ブッチを捕らえるが、引き渡した相手がトントの村を滅ぼした白人だと発覚。鉄道建設のためにインディアンが土地を追われた真相が明らかになる。トントとジョンは鉄道計画を阻止するため、列車アクションを繰り広げ、見事成功。トントは少年に銀の弾丸を渡し、物語は幕を閉じる。
『ローン・レンジャー』の概要
映画『ローン・レンジャー』は、ゴア・ヴァービンスキーが監督を務めました。ヴァービンスキー監督は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでも知られており、本作でもアクションとコメディを融合させた独特の演出を見せています。
監督：ゴア・ヴァービンスキー
ゴア・ヴァービンスキーは、その独特な映像センスと、アクションとユーモアを融合させる手腕で知られています。『マウス・ハント』で映画監督としてデビュー後、『ザ・リング』などのホラー映画でも高い評価を得ました。
脚本 テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
脚本は、テッド・エリオットとテリー・ロッシオが担当しました。彼らは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでも脚本を手掛けており、本作でもその経験を生かして、西部劇の要素に冒険活劇の要素を加えています。
興行収入
『ローン・レンジャー』の日本興行収入は20.9億円、世界興行収入は2.6億USドルでした。製作費が2.2億USドルであったことを考えると、興行収入は必ずしも成功とは言えませんでした。
『ローン・レンジャー』のキャスト
トント（ジョニー・デップ）
ジョニー・デップが演じるトントは、悪霊ハンターであり、ローン・レンジャーの相棒となるコマンチ族の戦士です。過去のトラウマを抱え、復讐に燃える役どころを、デップが独特のユーモアを交えて演じています。ジョニー・デップは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウ役で世界的な人気を博し、『チャーリーとチョコレート工場』など、数々のヒット作に出演しています。
ジョン・リード／ローン・レンジャー（アーミー・ハマー）
アーミー・ハマーが演じるジョン・リードは、正義感に燃える検事であり、後にローン・レンジャーとなる人物です。悪に立ち向かうヒーローとしての姿を、ハマーが熱演しています。アーミー・ハマーは、『ソーシャル・ネットワーク』や『君の名前で僕を呼んで』などの作品で知られています.
レッド・ハリントン（ヘレナ・ボナム・カーター）
ヘレナ・ボナム・カーターは、売春宿の女主人であるレッド・ハリントンを演じています。義足に仕込まれた銃を持つという、妖艶でワイルドなキャラクターを、ボナム・カーターが魅力的に演じています。ヘレナ・ボナム・カーターは、『ハリー・ポッター』シリーズのベラトリックス・レストレンジ役や、『英国王のスピーチ』など、幅広い役柄で知られています.
ブッチ・キャヴェンディッシュ（ウィリアム・フィクナー）
ウィリアム・フィクナーが演じるブッチ・キャヴェンディッシュは、冷酷な悪党であり、物語の主要な敵役の一人です。フィクナーは、その存在感のある演技で、悪役としての凄みを表現しています。ウィリアム・フィクナーは、『アルマゲドン』や『プリズン・ブレイク』など、数々の作品に出演しています.
『ローン・レンジャー』のあらすじと結末
悪霊ハンター、トントとの出会い
物語は、見世物小屋の人形として展示されているトントが、少年に語りかける形で始まります。検事であるジョン・リードは、列車の中で強盗団と遭遇し、トントと出会います。この出会いが、運命を大きく変えることになります.
レンジャー部隊の壊滅とローン・レンジャーの誕生
ジョンは、兄であるダンが率いるレンジャー部隊と共に、強盗団の首領であるブッチを追跡します。しかし、裏切りによってレンジャー部隊は壊滅し、ジョンも瀕死の状態に陥ります。トントは、白い馬のシルバーに導かれ、ジョンをスピリット・ウォーカーとして蘇らせ、ローン・レンジャーが誕生します.
復讐の始まりと、隠された陰謀
ローン・レンジャーとなったジョンは、トントと共にブッチへの復讐を開始します。その過程で、鉄道建設を巡る陰謀や、コマンチ族との対立が明らかになっていきます。トントの過去や、コマンチ族が土地を追われる理由も明らかになります.
ラストバトルと、ヒーローの旅立ち
ローン・レンジャーとトントは、鉄道計画を阻止するために、列車での壮絶なバトルを繰り広げます。悪党たちを打ち倒し、平和を取り戻しますが、ジョンは愛する女性を残し、トントと共に旅立つことを選びます。
まとめ
映画『ローン・レンジャー』は、西部劇の要素にアクションとコメディを融合させたエンターテイメント作品です。ジョニー・デップの怪演や、迫力のあるアクションシーンは見どころですが、ストーリーの冗長さや、設定の複雑さなど、賛否両論のある作品です。しかし、西部劇というジャンルに新たな風を吹き込んだ意欲作として、一度は観る価値があるでしょう.
