2009年公開の映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は、J・K・ローリング原作の小説を映画化したシリーズ第6作目です。ハリー・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校6年生になり、宿敵ヴォルデモート卿との最終決戦に向けて準備を進めていく中で、謎のプリンスの正体とヴォルデモート卿の秘密が明らかになっていくストーリーです。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のネタバレ
闇の帝王ヴォルデモート卿の勢力が強まる中、ハリーはダンブルドア校長からヴォルデモート卿を倒すための準備をしていきます。ハリーは魔法薬の授業で使っていた教科書に書かれていた「半純血のプリンス」のメモを頼りに魔法薬の才能を開花させていくと同時に、ダンブルドア校長と共にヴォルデモート卿の過去を探り、分霊箱の秘密を知ることになります。
分霊箱を破壊するためにダンブルドア校長と共に向かった洞窟で、ハリーは死の危機に遭いながらも生還しますが、天文台に戻るとデスイーターの襲撃に遭います。
そこでダンブルドア校長はスネイプ先生に殺され、謎のプリンスの正体がスネイプ先生だったという衝撃の事実が明らかになります。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の概要
- 監督: デヴィッド・イェーツ
- 脚本: スティーヴ・クローヴス
- 原作: J・K・ローリング『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- 興行収入: 9億3441万6487ドル
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の登場人物
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
本作の主人公。魔法界で「選ばれし者」と呼ばれている。 俳優のダニエル・ラドクリフは、『ハリー・ポッター』シリーズ全作品でハリーを演じたことで知られる。
ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)
ハリーの親友。 俳優のルパート・グリントは、『ハリー・ポッター』シリーズ全作品でロンを演じた。
ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)
ハリーの親友。 女優のエマ・ワトソンは、『ハリー・ポッター』シリーズ全作品でハーマイオニーを演じた。
アルバス・ダンブルドア(マイケル・ガンボン)
ホグワーツ魔法魔術学校の校長。 俳優のマイケル・ガンボンは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』以降のシリーズ作品でダンブルドア校長を演じた。
セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)
ホグワーツ魔法魔術学校の教師。闇の魔術に対する防衛術を担当。 後に「半純血のプリンス」の正体であることが判明する。 俳優のアラン・リックマンは、『ハリー・ポッター』シリーズ全作品でスネイプ先生を演じた。
ホラス・スラグホーン(ジム・ブロードベント)
ダンブルドア校長の依頼でホグワーツ魔法魔術学校に復職した魔法薬学の教師。 かつてトム・リドルを教え、分霊箱について教えてしまったことを後悔している。 俳優のジム・ブロードベントは、『アイリス』でアカデミー助演男優賞を受賞している。
ドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)
ハリーの同級生で、スリザリン寮生。 死喰い人である父ルシウス・マルフォイがアズカバンに投獄されたため、ヴォルデモート卿からダンブルドア殺害の指令を受ける。 俳優のトム・フェルトンは、『ハリー・ポッター』シリーズ全作品でドラコ・マルフォイを演じた。
ジニー・ウィーズリー(ボニー・ライト)
ロンの妹。 ハリーに想いを寄せている。 女優のボニー・ライトは、『ハリー・ポッター』シリーズ全作品でジニーを演じた。
ベラトリックス・レストレンジ(ヘレナ・ボナム・カーター)
死喰い人。 ハリーの命を狙っている。 女優のヘレナ・ボナム・カーターは、『英国スキャンダル』で英国アカデミー賞テレビ部門助演女優賞を受賞している。
ナルシッサ・マルフォイ(ヘレン・マックロリー)
ドラコの母。 息子を守るため、スネイプ先生に「破れぬ誓い」を立てさせる。 女優のヘレン・マックロリーは、『007 カジノ・ロワイヤル』『007 スカイフォール』に出演している。
ルーナ・ラブグッド(イヴァナ・リンチ)
ハリーの友だち。 女優のイヴァナ・リンチは、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』以降のシリーズ作品でルーナを演じた。
ラベンダー・ブラウン(ジェシー・ケーブ)
ハリーたちの同級生。 ロンと付き合うことになるが、後に別れる。 女優のジェシー・ケーブは、『プライドと偏見とゾンビ』に出演している。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のストーリー
魔法界とマグル界に広がる闇の影
魔法省での戦い以降、ヴォルデモート卿の勢力はますます強大になり、魔法界だけでなくマグル界にも恐怖が及んでいた。 そんな中、ハリーはダンブルドア校長から呼び出され、ホラス・スラグホーンという元ホグワーツ教師を説得して復職させる旅に同行する。
半純血のプリンスとの出会い
新学期が始まり、ハリーは魔法薬学の授業で「半純血のプリンス」と署名された古い教科書を使うことになる。 教科書には様々な魔法薬の調合方法や呪文が書かれており、ハリーはそれを頼りに魔法薬の才能を開花させていく。 一方、ドラコ・マルフォイはヴォルデモート卿からダンブルドア校長殺害の指令を受け、様々な策略を企てる。
複雑に絡み合う恋模様
ハリーはジニーに、ロンはハーマイオニーにそれぞれ想いを寄せているが、二人の恋はなかなか進展しない。 ハリーはジニーがディーン・トーマスと、ロンはラベンダー・ブラウンと付き合っていることにやきもきする。
ヴォルデモート卿の過去と分霊箱の秘密
ダンブルドア校長はハリーに、ヴォルデモート卿の過去を探るためにホラス・スラグホーンから重要な情報を得るように指示する。 ハリーはホラスに近づき、彼がかつてトム・リドル(ヴォルデモート卿の少年時代)に「分霊箱」という闇の魔法について教えてしまったことを知る。 分霊箱は魂を分割して複数の器に隠すことで、不死身になれるという禁断の魔法だった。
分霊箱を求めて
ダンブルドア校長とハリーは、分霊箱の一つである「サラザール・スリザリンのロケット」を探す旅に出る。 二人は様々な困難を乗り越え、洞窟の奥底でロケットを発見するが、それは偽物だった。
天文台での対決とダンブルドア校長の死
ダンブルドア校長とハリーは天文台に戻ると、ドラコ・マルフォイと死喰い人たちに待ち伏せされる。 ドラコはダンブルドア校長に殺害を実行するように迫られるが、ためらってしまう。 そこにスネイプ先生が現れ、ダンブルドア校長を殺害する。 ハリーはスネイプ先生を追いかけ、そこで彼が「半純血のプリンス」であることを知る。
スネイプ先生は味方? 敵?
「半純血のプリンス」の正体がスネイプ先生だと判明したことで、多くの謎が残されました。 彼はなぜダンブルドア校長を殺害したのか? 彼の真意はどこにあるのか? 次回作以降で明らかになるであろうスネイプ先生の過去、そしてハリーとの関係に注目です。
それぞれの恋の行方
ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人は、それぞれジニー、ハーマイオニー、ラベンダーに恋心を抱いているものの、複雑な三角関係に発展。 今後の彼らの恋愛模様の展開も気になるところです。
最強の敵、ヴォルデモート卿
分霊箱の存在が明らかになったことで、ヴォルデモート卿はより強大な敵として立ちはだかることになります。 7つに分けられた魂をすべて破壊しない限り、彼は不死身の存在であり続けるのです。 ハリーは残りの分霊箱を見つけ出し、ヴォルデモート卿を倒すという大きな使命を背負うことになります。
まとめ
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は、ヴォルデモート卿との最終決戦に向けて大きく物語が動き出した作品と言えるでしょう。 謎のプリンスの正体、分霊箱の秘密、ダンブルドア校長の死、そしてハリー、ロン、ハーマイオニーのそれぞれの恋の行方など、多くの伏線が張られ、次回作への期待が高まります。