映画『グレイテスト・ショーマン』は、19世紀アメリカの興行師P.T.バーナムの人生を基にした感動的なミュージカル映画です。「人と違うことを恐れるな」というメッセージ。本記事では、映画のあらすじ、キャスト、実話との違い、そしてネタバレを含む詳細な解説をお届けします。映画を未見の方はご注意ください！
『グレイテスト・ショーマン』のネタバレ！結末まで徹底解説
映画『グレイテスト・ショーマン』は、主人公のバーナムが、差別や偏見を乗り越え、個性的な人々が集まるサーカスを成功させる物語。
しかし、成功を手にしたバーナムは、名声と富を追い求めるあまり、家族や仲間との絆を見失ってしまいます。劇場が火災に見舞われ、どん底まで落ちた彼は、大切なものに気づき、再び立ち上がることを決意。
最後には、サーカスの座長をフィリップに譲り、家族との時間を大切にする道を選びます。
『グレイテスト・ショーマン』の概要
『グレイテスト・ショーマン』は、2018年2月16日に日本で公開されたアメリカ映画。19世紀に実在した興行師、P.T.バーナムの成功を描いたミュージカル作品。マイケル・グレイシーにとって初の長編映画監督作品であり、『レ・ミゼラブル』のヒュー・ジャックマンが主演を務めています。音楽は『ラ・ラ・ランド』のベンジ・パセックとジャスティン・ポールが担当。「This Is Me」はゴールデングローブ賞の主題歌賞を受賞しました。
映画は公開後、口コミで評判が広がり、北米で1.7億ドル、日本でも興行収入52億円を超える大ヒットとなりました。
監督：マイケル・グレイシー
マイケル・グレイシーは、オーストラリア出身の映画監督であり、本作で長編映画監督デビューを果たしました。元々ミュージックビデオの制作経験があり、そのセンスが『グレイテスト・ショーマン』の華やかで躍動感あふれる演出に活かされています。2025年には、ロビー・ウィリアムスの人生を猿の姿で描くという奇想天外なミュージカル映画「BETTER MAN／ベター・マン」が公開予定です。
脚本：ジェニー・ビックス、ビル・コンドン
ジェニー・ビックスとビル・コンドンは、本作の脚本を担当しました。ビル・コンドンは、映画『ドリームガールズ』や『美女と野獣』などの脚本も手がけており、ミュージカル映画に精通しています。
『グレイテスト・ショーマン』のキャスト
P・T・バーナム（演：ヒュー・ジャックマン）
主人公。貧しい仕立て屋の息子から、ショービジネスの世界で成功を掴む。型破りな発想と行動力で、個性的な人々を集めたサーカスを立ち上げ、一躍人気者になります。ヒュー・ジャックマンは、『レ・ミゼラブル』や『X-MEN』シリーズなどでも知られる名優です。
フィリップ・カーライル（演：ザック・エフロン）
上流階級出身の若き劇作家。バーナムの才能に惚れ込み、サーカスのパートナーとなります。ザック・エフロンは、『ハイスクール・ミュージカル』シリーズでブレイクし、その後も様々なジャンルの映画で活躍しています。
チャリティ・バーナム（演：ミシェル・ウィリアムズ）
バーナムの妻。上流階級の出身ですが、バーナムを信じ、どんな時も支え続けます。ミシェル・ウィリアムズは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』や『マリリン 7日間の恋』など、数々の話題作に出演しています。
アン・ウィーラー（演：ゼンデイヤ）
空中ブランコのパフォーマー。黒人であるため、社会に馴染めず疎外感を感じています。フィリップと恋に落ちますが、身分違いの恋に苦悩します。ゼンデイヤは、『スパイダーマン』シリーズや『DUNE/デューン 砂の惑星』などに出演し、若手実力派女優として注目されています。
ジェニー・リンド（演：レベッカ・ファーガソン）
スウェーデン出身のオペラ歌手。その歌声で人々を魅了し、バーナムに名声をもたらします。レベッカ・ファーガソンは、『ミッション：インポッシブル』シリーズや『DUNE/デューン 砂の惑星』などに出演しています。
レティ・ルッツ（演：キアラ・セトル）
髭の生えた女性。その美しい歌声で、サーカスの人気を支えます。キアラ・セトルが歌う「This Is Me」は、映画のテーマを象徴する曲として、多くの人々に感動を与えました。
『グレイテスト・ショーマン』のあらすじと結末
貧しい少年と上流階級の少女の出会い
19世紀半ばのアメリカ。貧しい仕立て屋の息子であるP.T.バーナムは、富豪の娘、チャリティに恋をします。身分違いの恋でしたが、二人は愛を育み、やがて結婚。二人の娘を授かり、幸せな日々を送ります。
サーカスで一攫千金を狙う
しかし、バーナムが勤めていた会社が倒産。職を失ったバーナムは、娘たちの「生きたもの」がいないという言葉にヒントを得て、博物館を開くことを決意。小人症の親指トム将軍や、髭の生えた女性レティなど、身体的な特徴を持つ人々を集め、歌やダンスのショーを始めます。
サーカスの成功と名声への誘惑
バーナムのサーカスは、斬新なアイデアと個性的なパフォーマーたちの魅力で、瞬く間に大人気となります。しかし、成功を手にしたバーナムは、上流階級に認められたいという欲求に駆られ、スウェーデンのオペラ歌手、ジェニー・リンドのアメリカ公演をプロデュースすることに。
仲間との亀裂、そして家族の崩壊
ジェニー・リンドの公演に力を入れるあまり、バーナムはサーカスの仲間や家族をないがしろにしてしまいます。サーカスのメンバーとの間に溝ができ、妻のチャリティとの関係も悪化。さらに、ジェニーとのスキャンダルが発覚し、チャリティは娘たちを連れて実家へ帰ってしまいます。
どん底からの再起：本当に大切なもの
劇場が火災で焼失し、家族も失ったバーナムは、失意の底に突き落とされます。しかし、サーカスの仲間たちの励ましや、新聞記者のベネットの言葉に心を動かされ、再び立ち上がることを決意。
新たな道へ：ショーマンから家族へ
バーナムは、フィリップの資金援助を受け、テント式のサーカスを再建。サーカスの座長をフィリップに譲り、自分は家族との時間を大切にする道を選びます。最後は、娘のバレエの発表会に駆けつけ、家族との絆を取り戻すのでした。
『グレイテスト・ショーマン』は実話？史実との違い
『グレイテスト・ショーマン』は、P.T.バーナムという実在の人物をモデルにした映画ですが、史実とは異なる点がいくつか存在します。
- バーナムの人物像：映画では「善人寄りのペテン師」として描かれていますが、実際には「社会的に弱い立場の人を見世物にして、お金儲けをする詐欺師」という評判でした。
- 火災の原因：映画では、偏見を持つ人々による暴動が原因でしたが、実際には原因不明です。
- ジェニー・リンドとのスキャンダル：映画では、ジェニーがバーナムに恋心を抱き、一方的なキスをするという展開でしたが、実際にはそのようなスキャンダルはありませんでした。
- アンとフィリップの関係：映画では、身分違いの恋を描いたアンとフィリップのロマンスがありましたが、実在のモデルはいません。
- バーナムの引退：映画では、バーナムがサーカスの運営をフィリップに引き継ぎますが、実際には最後までサーカス興行の仕事を続けていました。
映画『グレイテスト・ショーマン』が伝えたいこと
この映画が多くの人に感動を与えたのは、「人と違うことを恐れるな」という普遍的なメッセージ。多様性を受け入れ、自分自身を愛することの大切さを教えてくれます。また、成功や名声よりも、家族や仲間との絆が大切であることを教えてくれる作品です。
まとめ
映画『グレイテスト・ショーマン』は、夢を追いかけることの素晴らしさ、多様性を受け入れることの大切さ、そして家族愛を描いた感動的なミュージカル映画です。史実とは異なる点もありますが、映画のテーマは現代にも通じる普遍的なものであり、多くの人々に勇気と希望を与えてくれるでしょう。
