2005年と2015年に実写映画化された「ファンタスティック・フォー」。宇宙嵐によって特殊能力を得た4人が、ヒーローチームとして活躍する物語は、多くのファンを魅了してきました。しかし、その裏には実験の失敗、仲間との亀裂、そして宿敵との壮絶な戦いが隠されています。
『ファンタスティック・フォー』のネタバレ
天才科学者リードは、宇宙嵐の研究のため、旧友であるビクターに協力を求めます。宇宙ステーションでの実験中、宇宙嵐に巻き込まれ、リード、スー、ジョニー、ベンはそれぞれ特殊能力を得ます。リードは体がゴムのように伸縮自在になり、スーは透明化とバリアを操り、ジョニーは炎を自在に操り、ベンは岩のような体を持つ怪力男に変身します。
一方、ビクターも宇宙嵐の影響で邪悪な力を得て、宿敵ドクター・ドゥームへと変貌します。ヒーローとなった4人と、復讐に燃えるドクター・ドゥームとの壮絶な戦いが繰り広げられます。
2015年のリブート版では、リードたちが異次元への転送装置を開発し、惑星ゼロでエネルギーを浴びて特殊能力を得るという設定に変更されています。政府の陰謀や、ビクターの悲劇的なヴィラン化が描かれ、よりドラマチックな展開となっています。
『ファンタスティック・フォー』の概要
- 2005年版
- 監督:ティム・ストーリー
- 時間:1時間45分
- 2015年版
- 監督:ジョシュ・トランク
- 原作:スタン・リーの漫画『ファンタスティック・フォー』
- 上映時間:100分
『ファンタスティック・フォー』の登場人物
リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック(ヨアン・グリフィズ)
- 天才科学者で、ファンタスティック・フォーのリーダー。
- 宇宙嵐の影響で、体がゴムのように伸縮自在になる能力を得る。
- 2015年版では、マイルズ・テラーが演じる。
- 主な出演作品:『アメイジング・グレイス』など。
スーザン・ストーム/インビジブル・ウーマン(ジェシカ・アルバ)
- リードの元恋人で、遺伝子学者。
- 宇宙嵐の影響で、透明化とバリアを操る能力を得る。
- 2015年版では、ケイト・マーラが演じる。
- 主な出演作品:『シン・シティ』など。
ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ(クリス・エヴァンス)
- スーザンの弟で、パイロット。
- 宇宙嵐の影響で、炎を自在に操る能力を得る。
- 2015年版では、マイケル・B・ジョーダンが演じる。
- 主な出演作品:『キャプテン・アメリカ』シリーズなど。
ベン・グリム/ザ・シング(マイケル・チクリス)
- リードの親友で、元パイロット。
- 宇宙嵐の影響で、岩のような体を持つ怪力男に変身する。
- 2015年版では、ジェイミー・ベルが演じる。
- 主な出演作品:『シールド』など。
ヴィクター・フォン・ドゥーム/ドクター・ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)
- リードの大学時代のライバルで、億万長者の実業家。
- 宇宙嵐の影響で、邪悪な力を持つ金属人間となり、ドクター・ドゥームに変貌する。
- 2015年版では、トビー・ケベルが演じる。
- 主な出演作品:『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』など。
『ファンタスティック・フォー』のストーリー
2005年版
宇宙嵐との遭遇
天才科学者のリード・リチャーズは、宇宙嵐が人間のDNAに影響を与える可能性を突き止め、大学時代のライバルであり、実業家のビクター・フォン・ドゥームに協力を依頼します。宇宙ステーションへ向かったリード、スー、ジョニー、ベン、そしてビクターの5人は、宇宙嵐に巻き込まれ、それぞれ特殊能力を得ます。
ヒーロー誕生とドクター・ドゥームの誕生
特殊能力に戸惑いながらも、人々を救う4人は「ファンタスティック・フォー」と呼ばれるようになります。一方、実験の失敗と、最愛のスーがリードと再び親密になるのを見たビクターは、怒りと絶望から邪悪な力を得て、ドクター・ドゥームへと変貌します。
ドクター・ドゥームとの戦い
ドクター・ドゥームは、復讐のためにファンタスティック・フォーに襲い掛かります。4人はそれぞれの能力を駆使してドクター・ドゥームに立ち向かい、最後には彼を倒すことに成功します。
チームとしての決意とプロポーズ
ドクター・ドゥームとの戦いを終え、ファンタスティック・フォーはヒーローチームとして戦うことを決意します。リードはスーにプロポーズをし、ベンは盲目の女性アリシアと恋に落ちます。倒されたドクター・ドゥームは、ラトヴェリアへと運ばれるところで物語は終わります。
2015年版
チーム結成
戦いを終えたリードたちは、政府と取引をし、自分たちの自由を保障させます。そして、自分たちのチーム名を「ファンタスティック・フォー」と名付け、物語は終わります。
異次元への扉
幼少期から発明好きだったリードは、友人のベンと共に物質の転送装置を開発します。研究機関「バクスター」にスカウトされたリードは、スー、ジョニー、そしてビクターと共に、異次元の惑星ゼロへ向かう実験を行います。しかし、惑星ゼロでエネルギーを浴びた結果、リードたちは特殊能力を得ますが、ビクターはエネルギーの渦に落下し、行方不明になります。
政府の陰謀とドゥームの復活
特殊能力を得た4人は、政府の秘密基地に監禁されますが、リードは脱走します。1年後、政府は惑星ゼロのエネルギーを利用しようとしますが、ビクターはドクター・ドゥームとして復活し、復讐を開始します。ビクターは、自分を置いて帰還したリードたちを恨み、また、スーがリードに好意を寄せていることにも嫉妬していました。
最終決戦
ドクター・ドゥームは、地球を破壊しようと企み、惑星ゼロへ繋がる巨大なブラックホールを開きます。ファンタスティック・フォーは、ドクター・ドゥームとの戦いに挑み、チームとして協力して勝利します。ドゥームはブラックホールに吸い込まれて消滅し、ブラックホールも閉じます。
作品の評価と共通点
- リブート:2015年版は、過去の実写化作品とは異なる設定で描かれています。
- ヒーローチームの誕生:どちらの作品も、ファンタスティック・フォーがチームとして結成されるまでを描いています。
- ヴィランの動機:ビクター(ドクター・ドゥーム)は、リードへの嫉妬や復讐心から悪に染まります。
- 特殊能力:宇宙嵐(または異次元のエネルギー)によって特殊能力を得るという設定は共通しています。
- チーム内の葛藤:2005年版では、ベンが容姿の変化に苦悩し、ジョニーが目立ちたがり屋であるなど、キャラクターごとの葛藤が描かれています。
- 政府の関与:2015年版では、政府が特殊能力者を利用しようとする陰謀が描かれています。
- スタン・リーのカメオ出演: 2005年版には、スタン・リーが郵便配達員としてカメオ出演している。
まとめ
『ファンタスティック・フォー』は、特殊能力を得たヒーローたちの活躍と、宿敵ドクター・ドゥームとの戦いを描いた作品です。2005年版と2015年版では設定やストーリーが異なりますが、ヒーローチームの誕生、ヴィランの悲劇、そしてアクションシーンという共通の要素があります。特に2015年版は、異次元の惑星ゼロや政府の陰謀が加わり、より複雑な人間ドラマと、ヒーローとしての成長が描かれています。 MCUでのリブートを前に、過去の作品を振り返り、新たな「ファンタスティック・フォー」の世界を楽しみましょう。