1985年公開のSFコメディ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、タイムスリップという斬新な設定と、魅力的なキャラクター、そして先の読めないストーリー展開で、世界中の観客を魅了しました。高校生のマーティが、科学者ドクの発明したタイムマシンで過去へタイムスリップし、自身の両親の出会いをやり直すという奇想天外な冒険が繰り広げられます。この記事では、映画のあらすじ、主要キャスト、そして物語の核心に迫るネタバレまで、詳細に解説します。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のネタバレ！
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、高校生のマーティ・マクフライが、科学者であるドクが改造したデロリアンで1955年にタイムスリップしてしまいます。過去で自分の両親の出会いを邪魔してしまったため、自分の存在が消滅する危機に直面。マーティは、若い頃の両親が恋に落ちるように奔走しますが、その過程で様々なトラブルが発生します。最終的に、マーティは両親を結びつけ、現代に戻ることに成功。
しかし、現代に戻ると、家族の状況が少し変わっており、より良い未来になっていることに気づきます。
最後に、ドクが再びタイムマシンに乗って現れ、マーティと恋人のジェニファーを未来へ連れて行くところで物語は終わります。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の概要
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、ロバート・ゼメキスが監督を務め、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を担当しました。脚本はロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルが共同で執筆しています。1985年12月7日に日本で公開され、SF映画としてだけでなく、コメディやアドベンチャーの要素も兼ね備えた作品として大ヒットしました。
タイムマシンを題材にしたSF映画として当時大きな話題となり、「フューチャー現象」と呼ばれるブームが起きたほどです。アカデミー賞やサターン賞、ヒューゴー賞など数々の賞を受賞しました。
当初は、プルトニウムの代わりに核爆発のエネルギーを利用して現代に戻るというストーリーでしたが、製作費の問題で変更されたそうです。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のキャスト
マーティ・マクフライ（マイケル・J・フォックス）
主人公。ギターが得意な高校生で、スケートボードも乗りこなします。ドクとは親しい友人関係にあります。マイケル・J・フォックスは、この作品で一躍スターとなり、その後も多くの映画やテレビドラマで活躍しています。主な出演作品には『摩天楼はバラ色に』などがあります。
エメット・ブラウン博士（ドク）（クリストファー・ロイド）
風変わりな科学者で、タイムマシンを発明。クリストファー・ロイドは、ドクの奇抜なキャラクターを魅力的に演じました。主な出演作品には『アダムス・ファミリー』などがあります。
ビフ・タネン（トーマス・F・ウィルソン）
マーティの父親をいじめる不良。トーマス・F・ウィルソンは、ビフの嫌味なキャラクターを演じ切りました。
ロレイン・マクフライ（リー・トンプソン）
マーティの母親。高校時代は気が強く、飲酒や喫煙もしていたという設定です。リー・トンプソンは、ロレインの若かりし頃と中年になってからの変化を演じ分けました。
ジョージ・マクフライ（クリスピン・グローヴァー）
マーティの父親で、気弱な性格。クリスピン・グローヴァーは、ジョージの頼りない姿をコミカルに演じました。
ジェニファー（クローディア・ウェルズ）
マーティの恋人。クローディア・ウェルズは、ジェニファーの明るいキャラクターを演じました。
ストリックランド先生（ジェームズ・トールカン）
ヒルバレー高校の教師。マーティの父親の学生時代から教師を続けているという設定です。ジェームズ・トールカンは、厳格な教師を演じました。
アインシュタイン
ドクの愛犬で、タイムトラベルを初めて行った犬。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のあらすじと結末
タイムマシンの実験と1955年へのタイムスリップ
1985年、高校生のマーティは、科学者のドクが開発したデロリアン型のタイムマシンの実験に立ち会います。しかし、実験中にリビアの過激派に襲撃され、ドクが撃たれてしまいます。マーティは逃げる際に誤ってタイムマシンに乗り込み、30年前の1955年にタイムスリップしてしまいます。
1955年での出会いと両親の恋の危機
1955年に到着したマーティは、燃料のプルトニウムがないため1985年に戻ることができず、若い頃のドクに助けを求めます。最初は信じてもらえませんでしたが、未来から来た証拠を見せることで協力してもらうことに成功。また、マーティは1955年で、両親であるジョージとロレインの出会いを邪魔してしまい、ロレインがマーティに恋をしてしまうという事態に陥ります。このままでは未来が変わり、マーティ自身が存在しなくなる危機に瀕します。
両親の恋の仲介と未来への帰還
マーティは、両親が恋に落ちるように様々な作戦を試みます。プロムで、ビフに邪魔されながらも、最終的にジョージが勇気を出し、ロレインと結ばれることに成功します。ドクは、雷のエネルギーを利用してタイムマシンを動かす計画を立て、マーティは落雷のタイミングで1985年に戻ることに成功します。
現代での変化と未来への旅立ち
1985年に戻ったマーティは、ドクがテロリストに撃たれる瞬間に立ち会いますが、防弾チョッキを着ていたため無事でした。翌日、マーティが目覚めると、父親のジョージは小説家として成功し、母親のロレインも若々しく、家族の生活が一変していました。そして、未来から来たドクが再び現れ、マーティとジェニファーを未来へ連れて行くところで物語は終わります。
まとめ
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、タイムスリップというSF要素だけでなく、家族の絆や勇気、そして「なせば成る」というメッセージが込められた作品です。過去を変えることで未来も変わるという設定は、観客にワクワク感を与え、タイムパラドックスなどの複雑な要素も、ユーモラスなシーンを通して分かりやすく描かれています。マーティとドクのコミカルな掛け合いや、80年代のアメリカの雰囲気も魅力で、何度見ても楽しめる不朽の名作と言えるでしょう。
